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店舗の価格設定はなぜ重要か|安さではなく価値で選ばれる店づくり

■なぜ価格を下げたくなるのか

出店を考えるとき、多くの人が「少し安くした方が売れるのではないか」と考えます。

競合より安ければ選ばれやすい。来店のハードルも下がる。これは自然な発想です。実際、価格を下げれば売りやすくなります。しかしその選択は、長く続く事業をつくるという観点では、大きなリスクを含んでいます。


■安さは“売りやすさ”と引き換えに未来を削る

結論から言うと、安くすることはお客様のためになるとは限りません。むしろ多くの場合、

・サービスの質を下げ

・再投資の余力を奪い

・事業の継続性を弱めます

安さは売りやすさと引き換えに、未来の選択肢を削る行為です。店舗の価格設定とは、価値を維持し続けるための条件です。


工事前の特に個性のないテナント状態
コンセプトをもつ前の「普通のテナント」

■よくある誤解|安くすれば経営は安定する

よくある誤解は、「安くすればお客様が増え、経営が安定する」というものです。確かに短期的には売上はつくりやすくなります。日々の営業も楽に感じるかもしれません。しかしその状態は、実は“逃げ”でもあります。価格を下げることで、

・選ばれる理由を深く考えなくて済む

・価値を言語化しなくて済む

・体験を設計しなくて済む

つまり、本来向き合うべき経営の本質から距離を置いてしまうのです。なぜ問題なのか|経営は「価値を積み上げる行為」である経営の本質は、単に売ることではありません。

・売上を高める

・再投資する余力を積み上げる

・設備更新に耐えられる状態をつくる

・従業員の生活を安定させる

こうした活動の積み重ねです。つまり事業とは、社会活動の一部でもあります。しかし価格を下げ続けると、この循環が成り立ちません。利益が残らなければ、

・設備は劣化し

・サービスは低下し

・人に投資できなくなります

そして最終的には、店そのものが維持できなくなります。安くすることは、一見リスクを下げているように見えて、実際にはリスクを高めている行為でもあります。


■正しい考え方|価格は“価値を守るための仕組み”

店舗の価格設定は単なる数字ではありません。

・自分のサービスを維持する

・品質を落とさない

・より良い体験にしていく

これらを可能にするための仕組みです。「この価格でなければ続けられない」この判断は、お客様に対する誠実さでもあります。無理に安くすることは、結果的に体験の質を下げ、お客様の満足度も下げることにつながります。

十字の壁が整体院の骨格とシンクロする
コンセプトを帯びた店舗デザインではじまる整体事業

■これからの店舗|安さではなく納得で選ばれる

これからの時代、安さだけで選ばれる店は長く続きません。商品もサービスも溢れる中で、お客様が求めているのは「安さ」ではなく「納得感」です。

・この価格でも行きたい

・この体験なら払いたい

そう思ってもらえるかどうかが重要です。そのためには、

・体験価値

・空間の質

・一貫したストーリー

が不可欠になります。店舗の価格設定で選ばれる店は、価格競争から抜けることができます。


安くすることは売りやすくなる一方で、事業の本質から離れる選択でもあります。

店舗の価格設定は、価値を守り、未来をつくるためのものです。適切な価格設定こそが、お客様にとっても最も良い結果を生みます。

授乳室を完備したデザイン
授乳室を設け、産後骨格ケアを付加価値サービスに展開する

■価値から価格を設計する

もしこれから出店を考えているのであれば、「いくらで売るか」ではなく「どんな価値を提供するか」から考えることをおすすめします。SHIRAI ARCHITECTSでは、体験価値と価格の関係を踏まえた出店計画を行っています。価格競争に頼らない店づくりを考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。


■価格に納得を生む空間をつくる

設計事務所の役割は、単に空間を整えることではありません。設定した価格に対して、

「その価値がある」と感じてもらえる空間をつくることです。

・なぜこの価格なのか

・どんな体験が得られるのか

・何が他と違うのか

これらが空間として伝わることで、お客様は納得して選びます。価格は説明するものではなく、感じてもらうものです。

 
 
 

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