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Y'S PARK

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県道沿いの躍動感を表現した光の線

高速道路のインターチェンジに近接する県道沿いに位置する、間口約80メートルの自動車販売展示場の計画。県道沿いの躍動感ある車両の往来をイメージした直線的なデザインとした。夜景に広がる「光の線」は車のテールライトが伸びやかに通る県道沿いの世界観を表現である。ノボリやネオンサインを取り付けたくなるところを、自動車展示場に個性的かつ存在感を発揮するデザインを模索した。
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県道沿いに広がる販売者の展示公園

 Y'S AUTOCOMPANYは2006年創業の自動車整備販売の会社である。事業拡大に伴い、自動車の展示販売場を整備することとなった。計画地は群馬県藤岡市のインターチェンジから高崎市方面に下る県道沿いに位置する。県の重要な動脈の一本である13号線は交通量も多い時間帯があり、行き交う人の目を集める視認性の高い立地条件といえる。

 展示販売場はY'S PARKと名付けられた。県道の両側に展開するY'S AUTOCOMPANYの特定の場所を示すこととなった。来場者に気楽に訪れてもらい、親しんでもらえる展示場となる願いを込めてPARK(公園)と記した。
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Y'Sブルーの景観

 間口80mに及ぶ県道沿いの景観に寄与すY'S PARKはコーポレートカラーである黒に近い深い青色に統一されている。これは既存の板金工場の外壁と同色系であり、遠目ではほぼ色の違いに気づくのは難しい。永くこの場所で人々のカーライフを支えていくことを重要視している企業であるため、景観的に美しく、地域が誇れる街並み形成を目指してデザインされた。看板はシンプルな白色で統一され、Y'Sブルーに浮かび上がる。明瞭なシンボルのように社名とY'S PARKという文字が、この地域の安全な車両提供に大きく貢献していくことだろう。
 
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車の個性が引き立つシンプルな空間

 Y'S PARKの主役は展示されている車両である。来場者の憧れるカーライフを実現するのはこの場所に並ぶ車両である。その姿はメーカーやタイプによってそれぞれ個性が際立つものばかりだ。Y'S PARKはシンプルな色合いで作られているため、車両本来の個性が引き立ち、感じ取りやすい。
 こうした車両を眺め、その魅力を堪能しながら車を購入することができる。購入者にはY'S AUTOCOMPANY展開する手厚いサポートプランに加入することができる。お客様のカーライフをサポートする姿勢は、空間のもつ「車両ファースト」のデザインから始まる。
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光の線=Y'S PARK

地方のロードサイドを走ると、街灯以外にあまり看板がみあたらないエリアがある。Y'S PARKではシンプルな直線の光が展示場を照らす。「県道沿いの光の線」という字名は工事期間中にも耳にすることがあった。直線の光はロードサイドらしさを表現する一方で、見かけることがあまりない、不自然なまでに主張するランドマークとなる。このプロジェクトは永く飽きの来ない光の演出と共に、この場所で人々の生活を支え、車社会に貢献するY'S AUTOCOMPANYの在り方を示すことになるだろう。

Principal use

Team

Car exhibition park

Jumpei SHIRAI

Year

Contractor

2024.06

Location

Fujioka, Gunma, Japan

Rayures, Sakamoto Kogyo, Sanwa neon

Collaborator

Munetaka Onodera (Photography)

GFA

2200.00sqm

(C) SHIRAI ARCHITECTS. All rights reserved. 
群馬県高崎市鶴見町1-1丸三高崎ビル2A 027-381-6041
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