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SHIITAKE NO YAKATA 21

しいたけの館21

-essay-

減築することによる豊かさ

山中の渓流沿いの崖上に位置するこのプロジェクトは村の集会所・レストラン・観光センターとして村内外の交流拠点である。30年以上に及ぶ施設利用から多くの物品が混在するように展示され、手狭な状態にあった。増築し、展示スペースや交流スペースの補充の検討を要した。検討する中、周辺環境の豊かさこそが最大の村に魅力であり、本当の展示物ではないかと感じた。鉄骨造の展示ギャラリーが覆い隠すように景色を遮っていたため、その撤去を提案し、テラスを整備することで修景することを考えた。あふれる展示物は継続展示を要するものを選抜し保管、劣化した展示物は廃棄あるいは保管をする提案もした。

この提案で事務所スペースやレストランの飲食スペースは明るい光を取り込むことが可能となり、地域の財産である山間の風景を身近に感じる施設となった。これまで窓周りの空間では廊下中央に展示物を配置し、見えぬ景色に背中を向けるように運用されていた。改修された施設は窓側にカウンターテーブルを設けるなど外へ視線が向くことができる。新たに、村の児童が気軽に遊びにこれるように遊具コーナーを設け、村で子育てを終えて不要になった家庭のおもちゃを収集し、村内で子供の資産が継承される場所をつくった。

改修は場所の特性を読み込み、施設のもつポテンシャルを再発掘することで、建物の継続利用においてより豊かなものに再生することが理想だと思う。次の改修まで必要と思われる補修も行い、施設の保全工事も実施した。これからの村の生活をさらにしっかりと支え、次の世代にも愛され続ける施設になることを願う。

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PRINCIPAL USE

COMMUNITY CENTER

YEAR

2018.08

LOCATION

MOROTSUKA VILLAGE, JAPAN

GFA

400sqm

主用途

​集会所

完成

2018.08

所在地

宮崎県諸塚村

床面積(施設の一部)

400㎡(121坪)

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