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​アルマビアンカ社本社ギャラリー

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徹底した黒子企業、商品が引き立つギャラリー

 日本を代表するクリエイティブ産業の一つとして「漫画・アニメ」がある。漫画やアニメコンテンツにおけるグッズ類の企画販売会社であるアルマビアンカ社の本社ギャラリーのプロジェクト。本社のグッズギャラリーとして企業ブランドに沿ったデザインを提案するため、コーポレートカラーである黒を全面的に採用するデザインとした。アルマビアンカの制作物は多様な商品ラインアップはもちろん、ひとつひとつのデザインにこだわっているのが特徴。アルマビアンカはコンテンツの魅力を最大化し、その存在感が増すように徹底した黒子として活躍することを大事にしている。そのギャラリーには「黒」を全面に起用し、企業理念を視覚的に感じられる空間がふさわしいと考えた。
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白刀という意匠

 アルマビアンカとは「白刀」という鞘や刀の柄などの装飾具を由来としている。それはアニメという日本を代表するの国際的産業コンテンツ(武器)の存在感を高める意匠性(デザイン)を大事にしていく姿勢を表している。企業ロゴは海外からもわかりやすい”A”という字を刀のように鋭いラインで表現されているという。そのため内装デザインのサイン計画では薄いステンレス切り文字を堂々と用いることで、ロゴデザインの意図を体現しようと試みた。
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黒い棚とモニター

 制作物を陳列すると共に、映像コンテンツ事業も展開していることをわかりやすく展示するため、モニターを配置した。棚の大きさはグッズの平均的サイズ感とモニターサイズから紐解き寸法を決めた。グッズを置く平面は革張り型のエンボス処理を施したメラミン化粧板を用いて、グッズの場所性を感じるように棚をデザインした。
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アルマビアンカの色をつくる

 ギャラリーは徹底した黒、会議室は壁に白を用いた。モノトーンの空間はこれから配置し展示されるグッズやアートワークなどに満たされることで色鮮やかに発色する。
​ ギャラリーはアルマビアンカの姿勢である「黒子」の姿を体現し、商品開発に勤しむ社員の挑戦的姿勢をクライアントにアピールする空間となった。クライアントとコンテンツのコラボレーション商品が入れ替わり展示されるたとしても、このギャラリーは企業の本懐である「黒子」の精神と「白刀」の意匠性を大事にすることを忘れないランドマークとして存在感を増していくだろう。
 

Principal use

Team

Office Entrance Gallery and Office

Jumpei SHIRAI

Year

Contractor

2025.01

Location

Nakano, Tokyo, Japan

Urban Shokai

Collaborator

Jumpei Shirai (Photography)

GFA

954.82sqm

(C) SHIRAI ARCHITECTS. All rights reserved. 
群馬県高崎市鶴見町1-1丸三高崎ビル2A 027-381-6041
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